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ただ純粋に前を見ていて・・・

思いつくまま ただひたすら 虚構を綴っていきます・・・・・・・・・・・・
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「大きくなったね。黒ちゃん」


登り始めの太陽が目に痛い。

逆光で キミの大きな影が 足元まで伸びていた。




キミに触れたくて 抱きしめたくて

切願を果たすべく 我も忘れて駆け寄りたかった。

でも 足はピクリとも動かない。。。




自分の道を歩み始めたキミを

自分の道さえ分からぬ俺が遮ったことを

キミに呆れるかもしれない…

歩み寄れぬ弱き自分に そんな言い訳を連ねる。



キミからの拒絶が 怖かった。






「泣かないで」


耳元で声がして驚いた。

キミの方から歩み寄ってもらえると思っても居なかったら…



「黒の泣き虫」


そう言ってキミはからかった。

5年ぶりに見たキミは、近くで見てもちっとも変わっていなかった。

ただ…


「白が泣くから…」


キミの瞳から溢れる無数の涙が痛かった。

白銀の地までキミを追いかけてしまったからだろうか…

それがキミを追い詰めたのだろうか…

歓喜の涙が 悲観の涙に変わり

居た堪れなくて 唇をキツクかみ締めた。


「黒が泣くから、私も泣くの。 だから、黒が泣き止んだら、私も泣き止むの」


「ごめん…」


勝気なキミは健在で、いつもの俺は不在で…

こんな軟弱者で情けなくて…


「私は黒に会えて嬉しいよ」


そう言って キミに抱きしめられた時

もう号泣は止められなかった。。。



キミに会えた今、ただキミの拒絶を恐れ伏す。
情けなく泣きじゃくり キミを追いかけた俺を キミの懐かしい声音が歓喜をもって癒した。
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虚構短文詩「キミの涙」

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