「なに言ってんだろな 俺・・・
今のなしっ!!
白に会えてさ なんか甘え癖でちゃっただけだからさ
・・・
この歳になってなに恥ずかしいこと言ってんだろうな」そう言って無理やり笑ってみる。
頬はしっかり引きつっていたけれど・・・
「黒・・・ この赤い糸が見える?」肯定の意味でコクリと頷く。
赤い糸・・・
キミとの唯一のつながり。
この赤い糸には実体は無く、ただふわふわ宙に漂っている。
「じゃぁ、いつからこの糸が見えるようになった?」この糸に気づいたのは・・・
「白が居なくなってからかな・・・急に見えるようになった。 白は?」「私は5年位前から見えてるの」そんなに前から・・・
「しかも 年々明瞭になってきてる。ほら、こうやって引っ張ることだってできる」ぐっ赤い糸を引っ張られ、身体が傾ぐ。
実体など無いのに 実際に存在する 赤き紐。
これは一体なんなのだろう。
「あと5年もすれば きっとこの糸は具現化すると思う」「俺たちは離れられなくなる?」キミと離れなくてすむならそれはそれで・・・
「そんな生半可なものじゃないと思うわ・・・
忘れたの?
だって、これは私たちに科せられた咎に違いないのだから・・・」
赤い糸は 咎の糸。
キミの側に居られるなら 咎でもなんでも 喜んでこの身に受けよう・・・PR