「ずっと 黒に会いたかった」自分もだと言いたいのに 声が出ない。
もどかしくも うんうんと頷いて答えた。
背後の登り始めた陽光が キミを儚くみせる。
不安で不安で 無意識にキミを抱く腕に力がこもる。
それでも キミはこの手をするりと抜けて また居なくなる気がしてならない・・・
「でもね・・・まだ 私は帰れない」やっぱり・・・
答えは分かってたんだ。
でも 実際に耳にするには あまりにも痛かった・・・
「諦めるわけにはいかない。絶対に・・・」キッパリと言葉にする キミが憎らしい。
だから意地悪くも意趣返しに聴いてやる。
「俺が力ずくで引き止めても?」「それでも・・・。これだけは譲れない」キミの進撃な瞳にぶつかって ショックを隠せなかった。
自分と同じ気持ちだと信じて疑わなかった。
だから その答えへの対応が見つからない・・・
ただ、
「また、置いていかれるんだ・・・」ということしか頭に浮かんでこなかった。
キミの想いは 遥か遠方に。
陽炎のようなキミを どうやったら捕まえられるのだろうか・・・PR