「俺が三尾家の人間じゃないのは本当だよ」キミが兄弟じゃなくても一緒に居ると約束してくれたから、正直に話した。
名も無き木の下で 初めて出会った日のこと。
三尾になんらかの呪縛をかけられ、記憶を細工されたこと。
勿論、キミを手に入れる打算は除いてだけれど。
「父さんが何故…?」首を横に振る。その理由は全く思い当たらない。
「それに私達、双子にしか見えないんだけど?」何度目かの問いにキミは苦笑していた。
それに肩を竦めて答える。
「三尾のヤツ、帰ってきたら問いたださないとな」そうは言っても かれこれ6年ほど行方知れずなのだが…
「三尾のヤツだなんて…」ぶつぶつ不満そうだけれど、もはや誰が「親父」などと呼ぶものかっ!
「白、とりあえず帰ろう」キミの背をそっと促した。
きみを手に帰れる幸運をしっとり噛み締めながら…
しばらくは ゆっくりキミと過ごしたい。
三尾に邪魔されないうちに キミを…
キミが居ればそれでいい。キミはただ純粋に前を見ていて…PR